房辞苑 » 記事詳細

《名詞》

刺し網に使われるオモリ。

三枚網や海老網の下部に取り付けられるもので、その昔は土を焼いて作った。現在は鉛で作られる。

(英)sinker

※富浦はその昔、房総・三浦半島一帯における、やんぼ(土錘)の主生産地であったとされている。

その販路も広域にわたっており、内房・外房一帯から伊豆半島の東海岸や初島辺りまで出荷していた。

材料になる粘土はドロ土と呼ばれ、富浦町原地区の法華寺の前から富浦駅までの辺りの田の土が良いとされていた。

田から運んだ土は伏せた臼のそこでモチのようになるまでたたき、やんぼ握りの芯になる竹の棒にちぎって握り固め、型を作った後に芯を抜き取り、最初は日陰で、後に天日で3〜4日乾燥させた。

こうして、箱に貯えていたものを、秋になりなれが吹く季節になると、砂浜に出て焼いたのである。

07年1月17日 sazanami 18,738

南房総地域SNS「房州わんだぁらんど」

http://wandara.net/