[し] しんせきでもねえのに
相手の何気ない好意的な行動に対し、過度にお礼を言うことにより、相手をからかう場合に使う言葉。真面目な顔で言うほど効果的。
ただし、使用する場合は気心の知れた仲間の間でのみ有効で、あまり親しくない人や目上の人に使うと、相手の気分を害する恐れがあるので要注意。
(英)be not a relative
(例)《友人が何気なくお茶などを入れてくれた場合などに》ええ、しんせきでもねのに、すんませんおー(あら、親戚でもないのに、すみませんね)
《名詞》
K氏提供
なまって、「じんぶれ」とも言う。田舎では町内会が更に組(「くみ」の項参照)に細分化されており、その組内で、連絡事項を、家から家に、順に申し送って行くこと。伝言ゲームのようなもの。順々にふれて行くから、略して「じゅんぶれ」と思われる。
(英)message
(例)こらあ、じゅんぶれでやってくらっせえ(このことは、組内で順に申し送って下さい)
《名詞》
とみうら・サンカンタン氏提供
野良猫がいたずらしようとしているのを、 追い払おうとしてかけることば。
(英)???
(例) しょっ!(こら!しっ!)>
《形容詞》
潮(風)に浸かってベトベトする様子。
(英)〜be sticky by the sea breeze
(例)かっ、しょったれちったーおー(潮風でべとべとになってしまったよ)
b-boy氏提供
お裾分けなどをする際に、相手にかける言葉。「家計の足し」という意。
(英)Addition of household economy
(例)これ、ちんばぁりだっけん、しょてえんたしにしてくらっせえ(これ、少しですけど召し上がってください)
《名詞》
市原(臨海部)在住の「あいや」氏提供
表通りから少し離れた家へのとり付け道路。主として上総方面で使われる。
(英)an approach
(例)にぃらが、いへいじょん、じょうぼはよ〜(お前の、実家の、とり付け道路は?)
[し] しょっぺえこったねぇ
《形容詞》
たいした事はない。食べ物の塩味が薄いという意味ではないので要注意
(英)There is no great thing
(例)しょっぺえこったぁねーのー(たいしたことはないなあ)」
《自動詞》
知っていて知らないふりをする。しらばくれる。
(英)feign ignorance
(例)やろー、街で会っても、しらっぱくれてやがるおー(彼は、街で会ってもしらばっくれている)