富浦町西浜出身のお祖父さんは漁師のSa−Chan提供
「どうしようもならない」もしくは「 仕様がない」様子。
(英)nothing can be done
(例)今日はなれで、しっけんなんねぇのお。(今日は、北よりの風でどうしようもないなあ)
幕張新都心の石井氏提供
(衣服のすそなどに)跳ね上がってくる汚い水など
(英)splashes of 〜
(例)あんだお〜、ションベンのしっぱねがひっかかっちゃった〜お〜(何だよ〜、立小便の撥ねがズボンにひっかかっちゃったよ)
井上燭堂氏提供
痒い。標準語でいう「たびたび」ではないので注意が必要。 (同)はしけえ
(英)itchy
(例)かっ、しばしばしておんねえのお (いやー、痒くて困ったな)
《自動詞》
標準語では、血行不良等により、からだ全部または一部の感覚が失われた状態のことをさすが、房州弁では肉体的または精神的に参った状態のことを言う。
(英)〜 be beaten
(例)かっ、ゆんべはしっぶれっちったおー(いやー、昨晩は参りましたよ)
《自動詞》
息が絶えてからだのすべての部分が止る様子。死ぬ。
(英)die;pass away
(例)まだまだしまれねえお。(まだまだ、死ぬわけにはいかないよ) あんまし無理すっと、しむとおいねえど。(あまり無理をすると、死んでしまうといけないよ)
《名詞》
房日新聞・伊丹賢記者提供
広葉樹林にすむ昆虫。国内では最大級の甲虫。夏に成虫となり、デパートなどでも売られ、子どもに人気。いわゆる「カブトムシ」や「クワガタの」総称。富浦あたりでは言いわない。
サイカチの樹にいることから、標準和名で「サイカチ」これが房州ではなまってシャーカチとなる。「サイカチ」では姿形も思い及ばぬ虫だが、「シャーカチ、シャーカチ」と角を鳴らす音で想像できる。
房州弁はなんと素晴しきかな。 (同)せーかち
(英)a beetle
(例)しゃーかち、ちゃーめたーおー(カブトムシをつかまえたよ)
《形容詞》
K16氏(館山市香)提供
熟した柿のこと。熟柿(じゅくし)。主として館山市西岬地区において使用される。「ずうしい」との発音もあり。「房英類似辞典」にも解説あり。
(英)a ripe persimmon
(例)この木はじゅうしいだんね。(この木の柿は熟していますね)
《名詞》
富浦(八束在住) のトトロ邸氏提供
入り口
(英)the entrance
(例)じゅうぐちはどうだか?(入り口はどこですか?)