《名詞》
ならい。冬に吹く北からの季節風。
(英)A seasonal wind from the north
(例)なれが吹う(北風が吹く)
館山市のまえちょん氏提供
語尾上げで使用。
(例) これから行くんにを(お)〜(これから行きます!)
「〜をみたんにを〜」とも使用する。
《代名詞》
そんなもの。これを「そんなもん」と発音するのは房州弁初心者。
(英)like that
(例)なあもん、うっちゃっとかっしぇ。(そんなもの、そのままにしておきなよ。)
なあもん、あんだっていいやで。(そんなこと、どうだtっていいじゃん。)
《名詞》
いなご。田んぼや畑にいる昆虫。
体は緑色または茶色でイネの害虫。食用にもなる。
(英)grasshopper
(例)今年は、なあごがよけいだあのお(今年は、イナゴが多く発生していますね)
《自動詞》
かえす
(英)return
(例)借りた本は、早くなしな。(借りた本は早く返しなさい) 食ったもんを冷蔵庫になす。(食べたものを冷蔵庫に返す)
本を本だなになす。(本を本棚に返す)
食べ物を戸だなになす。(食べたものを戸棚に返す本を本だなになす。食べ物を戸だなになす。)
《他動詞》
失う。無くする
(英)lose
(例)さいふ、なーしちゃったーおー(財布を無くしてしましました)
そんなそばにやっとくと、なーすんど。(そんな所に置いておくと、無くしてしまいますよ)
《名詞》
ウナギに似て平たく、口の尖った魚。体長は60cmに達する。うつぼ。
安房地方では、冬の時期に、開いて天日で乾燥させ食用とするが、油が多い。ウツボ科
(英)UTSUBO fish
(例)なまだんひらきはすいずいだおー(ウツボのひらきは、人好き好きですよ)
※なまだについて千葉県最南端、白浜町の加瀬輝実氏より次のような解説がありました
類語【あずきなまだ】トラウツボ:白浜町
(注)神奈川県ではそれぞれ「なだ」「あずきなだ」です。関連性、ありそう。
《自動詞》
布良のビーチボーイズ氏提供
①亡くなる
(英)die;pass away
(例)あそこんばーさまはかぜひいてぐえがわるうなってなうなったってよー。 (あそこのおばあさんは、風邪をひいて、具合が悪くなって亡くなったそうだよ。)
②無くなる
(英)be lost;be gone;be missing
(例)おがボールペンがどっかへなうなった。 (私のボールペンがとこかへ無くなった。)
両方ともイントネーションが違う